遺伝子検査の結果を正しく捉え、活かしましょう。

ヒント

遺伝子検査で最も大切なことは、「結果を正しく捉える」ということです。そして、ご自身の生活に活かすことが大切です。
with23naviでは、定期的に遺伝子検査の結果の捉え方に関するよくある誤解をお伝えしていきます。

①オッズ比とは?

遺伝子検査の結果で使われることも多い「オッズ比」というものについて解説します。
オッズとは、確率を示す数値で、ある事象が起こる確率(p)を、その事象が起こらない確率(1-p)で割ったものです。
2つのオッズの比をオッズ比といい、平均的な人のオッズと、その遺伝子検査の結果の人のオッズを比べたものです。
病気の発症に関するオッズ比とは、「平均的な人よりどれだけその病気を発症する可能性が高いか」ということです。

②オッズ比の注意点

医療

オッズ比について具体的に見ていきましょう。
例えば、発症リスクが2%の病気があったとします。発症リスクが2%ということは、100人いたら2人発症する、ということです。
遺伝子検査の結果、この病気のオッズ比が2倍だったとすると、発症リスクが4%、つまり100人いたら4人が発症する、ということです。
発症リスクが10%の病気のオッズ比が0.8倍だとしたら、あなたの発症リスクは8%です。
オッズ比が1よりも高いものを「リスク高い」1よりも低いものを「リスク低い」と表記している遺伝子検査も多く見られます。
しかし、上の例ですと、オッズ比2倍の病気と0.8倍の病気、どちらを優先的に対策すればよいでしょうか?
オッズ比だけに注目すると、遺伝子検査の結果を活かすどころか、反対に間違った生活習慣に近づこうとしてしまいますので注意が必要です。

③複数の遺伝子を調べるときの注意点

DNA

複数の遺伝子を調べるときの注意点について解説していきます。
ひとつの病気に関して複数の遺伝子を調べている遺伝子検査もありますが、その結果の見方には注意が必要です。
ある遺伝子検査では、検査した遺伝子のオッズ比を掛け合わせて発症リスクを出しています。
例えば、ふたつの遺伝子を調べ、一方がオッズ比1.2倍、もう一方が1.3倍であれば、1.2×1.3=1.56倍、という出し方です。
しかし、発症リスクは、オッズ比を掛け合わせたものとは異なる場合がある、ということが分かっています。
オッズ比が1.2倍と1.3倍であっても、実際の発症リスクは1.56倍にはならない場合があるのです。

④オッズ比の掛け算

オッズ比を掛け合わせたものが実際の発症リスクとは異なる時の具体例を紹介します。
肺がんに関連する遺伝子に「TERT」と「TP63」という遺伝子があります。
TERT遺伝子が変異している場合発症リスクは1.27倍、つまりオッズ比は1.27倍です。TP63遺伝子のオッズ比は1.31倍です。
この二つのオッズ比をかけると約1.66倍になります。
しかし、実際にふたつの遺伝子が変異している場合の発症リスクは4.26倍と大きく隔たりがあります。

このように、オッズ比を掛け算した数値と実際の発症リスクは一致しないことが多いです。
このような事実があるにも関わらず、オッズ比の積を発症リスクとして報告している遺伝子検査商品もありますので注意が必要です。

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最近では安価な遺伝子検査をインターネットなどで購入することができますが、専門機関の試験に合格したエステサロンでの受検をおすすめします。

遺伝子検査の結果は一生変わることがありません。

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